2014年3月20日木曜日

告知義務とは

生命保険の加入にあたっては、最近の健康状態、過去の病歴、身体の障害、現在の職業などを知らせる必要があります。過去に病気をしている人や健康状態が優れない人にとってはたいへん気になることです。なぜ告知が必要なのでしょうか。

生命保険を含む各種保険は、個人のリスクを全体で補うという相互扶助の考えに基づいたシステムでできています。個々のリスクを全体で抱えるのですから、リスクと負担は平等になっている必要があります。

人によってリスクや負担が異なると、不平等が発生してしまいます。半年前に病気をした人は、これまで一度も病気をしたことがない人と比べ、リスクが高いということができます。

つまり、健康な方に比べると、保険金が支払われる可能性が高いにもかかわらず負担が同じという不平等が発生してしまうのです。健康な方の視点から見ると、病気がちな方に比べリスクが低いので保険料だけがとられる状態になってしまいます。

こうした不平等をなくすために、生命保険加入時に告知義務を課しているのです。





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